諏訪地域は、松本地域を含めて内陸の産業地域として知られています。古くから中山道と甲州街道の分岐点として発展した下諏訪地域は宿場町として栄え、人々の集まりやすさが労働力の集積地として産業の発展地として評価されたのでしょう。その一つが岡谷市を中心とする蚕糸産業の発展です。
蚕糸産業を支えたのは身近に蚕糸産業の原料供給を支える養蚕農家が広く存在し、地域の労働力を支える農業生産をも担ったことと、周辺の山林から供給される薪炭などの動力源、そして身近に存在する諏訪湖の水力資源(水車)、さらには、多くの人活をささえる飲料水の供給、労働者の保養に供されたであろう温泉の存在も見逃せない諏訪地域の地の利である。
本冊子ではそのうちの核心でもある絹糸の原料となる繭を生産する「かいこ」について、その生態から絹糸に至るまでの道筋を辿たどってみることにしました。
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冊子「日本の近代化を支えた 蚕糸業とカイコについて学ぼう」の表紙
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